【トナーについてのQ&A】第1回目 「トナー」って何?インクとどう違うの?
お客さまよりご質問を頂くこと、お客様に知っておいていただきたいことをQ&A形式でまとめました。
お仕事の合間に、一度は目を通していただけるとプリンタやトナーへの理解が深まるかも!?
「トナー」って何?インクとどう違うの?
インクはだいたいの方がご存知の通り、色が付いた液体(プリンタの場合はジェルが主流)です。
昔使った絵の具や、身の回りのサインペン・ボールペンなどから どんな仕組みなのかは想像がつきやすいと思います。
プリンタ内部で、液体(ジェル)を細かく噴き出して紙にしみこませ、画像を作ります(水鉄砲やスプレーをイメージしてください)。
一方、「トナー」はインクと異なり、色の付いた細かい粉です。
もちろん、トナー(粉)はそのままでは紙にくっつきません。
粉を紙にくっつけるために、プリンタの内部を熱くしてトナー(粉)を溶かして紙にしみこませ、 圧力をかけることによって紙にトナー(粉)をくっつけます。
じゃあ、インクのプリンタとトナーのプリンタはどう違うの?
インクのプリンタ(=インクジェットプリンタ)とトナーのプリンタ(=レーザープリンタ)、それぞれの特徴・メリット(長所)・デメリット(短所)をまとめました。
◎インクジェットプリンタ
○インクジェットプリンタが優れているところ
・ プリンタが小型で、価格が安い。消費電力も低い(発熱・定着装置が要らないため)。
・ 画質が良く、機種によっては写真レベルの印刷も可能。
(多いもので10色前後のインクを使って、複雑な色を表現できるため。
また、インクの噴き出し穴を細かくすると、いっそう細かい画像を表現できるため)
・ インク1個がトナー1個に比べて安い(1個で数百円~数千円)。
▲インクジェットプリンタのデメリット
・ インクジェット専用紙が必要になるため、1枚あたりの印刷コストが高くつく
(熱・圧力をかけないので、トナー(粉)よりもにじみやすい)。
・ インク1個で印刷できる枚数が、トナー(粉)に比べて少ないので大量印刷の場合は交換の手間がかかる。
・ 印刷のスピードが遅い(1文字・1行ずつの印刷となるため)。
・・・・・・以上のような特徴から、主に家庭用として生産・販売・使用されています。
皆さまの家にあるプリンタも、実はインクジェット式ではありませんか?
◎レーザープリンタ
○レーザープリンタが優れているところ
・ 印刷のスピードが速い(1ページずつの印刷となるため)。
・ トナー1本で印刷できる枚数が、インクより圧倒的に多い。
・ 専用の紙がいらないため、1枚あたりの印刷コストは安い。
(インクよりもにじみにくいため、専用の紙を使う必要がない)
・ モノクロ(白黒)印刷はインクジェットよりもくっきりと印刷できる。
▲レーザープリンタのデメリット
・ 本体が大きく、価格が高い。また、消費電力も大きくなる(発熱・定着装置が必要なため)。
・ トナー1個がインク1個に比べて高い(1個で数千円~数万円)。
・・・・・・以上のような特徴から大量印刷に向いているため、 主にビジネス用として生産・販売・使用されています。
皆さまの会社にあるプリンタやコピー機、FAXの大半は現状このレーザープリンタだと思います。